四季​(​four seasons)

by butaji

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このepは、写真家の山本フミオさんが世田谷区・池尻にある自宅兼アトリエ「ハトハウス」で8月末まで開催する「fromハト」展の為につくられたものです。

littletheater.jugem.jp

この展示では、1958年当時、この家に住んでいた福地ノブユキ氏が撮影した写真と、現在の住人であるフミオさんが撮影したものを同じ空間に並べています。
その時間の流れを、四季の移り変わりになぞらえて表現してみました。

それぞれの曲は、
めまい=春
海のうた=夏
悲しみはともだち=秋
けもの=冬
に対応しています。

テーマは「アコースティック」です。
ということで、アコースティックとはどういうことかと考え直すところから始めました。
その結果、生楽器を使うこともそうですが、ピアニカの息を吸い込む音や、ピアノの椅子がきしむ音を強調したり、冷蔵庫の動作音などの生活音さえも別トラックで録音したりしています。
生活に寄り添う、エッジのない優しい音を目指したつもりです。



四季

女性がピアノで弾き語りしている様子を思い浮かべながら作りました。
ピアノは弾けないので、すべて打ち込みです。
冒頭の機械音は、Bleep Labs の Nebulophoneに頑張ってもらいました。
bleeplabs.com/store/nebulophone/
ピアニカはアマゾンから届いた日にそのまま、ぶっつけで録音したんですが、アウトロのソロをとても気に入っています。
一番が終わった後のピアノの中華風の旋律は、YMOのFirecrackerからの引用です。
歌詞は、それぞれの季節の美しいところ、という感じで書いてはいません。wabisabiというところでしょうか。



めまい

なんかこの曲ができた時についてあまり覚えてないんですが。
今回の5曲はすべて、去年の11月以降にできた曲です。11月辺りにフミオさんから相談を受けて12月にミーティングした頃には、5曲中3曲が浮かんでいました。多分、その中にあった曲です。ちょっと渋い演奏ができればなぁ、と考えながらアレンジしました。
春の高揚感に負けて、おかしなドアを開けてしまうという曲です。



海のうた

海=夏の季語ではないのですが、無理矢理入れてしまいました。喪失感について歌った曲です。
今年の4月に、ペンネンネンネンネン・ネネムズの藤井さん、神ノ口さんらと石巻へ旅行に行ったときに、この曲を車内で聞かせたんですが、その頃は木琴とボーカルだけで構成されてて、iPhoneのスピーカーでは全く理解されませんでした。ショックでテンポを上げて、ビートを入れて、スティールパンで夏っぽく仕上げてみました。作っててめちゃくちゃ楽しかったです。



悲しみはともだち

無声映画のような世界観で作りました。僕の中ではハードボイルドな歌詞のつもりです。エレクトリックドラムにアコースティックギターが乗っかるという構成は、HISの日本の人を参考にしました。
タイトルから作った曲です。



けもの

このepを発表する一週間前くらいにできた曲です。メルヘン感で作りました。
アウトロで流れる電子音は、1曲目の「四季」の一番最初に入っているものと同じです。ループしているイメージです。

credits

released June 9, 2013

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butaji 東京都, Japan

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Track Name: 四季(four seasons)
夢のような光
春の空はねずみ色
揺れる水面に落ちる花
荒れ模様

木漏れ日を歩く
青い木々に照る日差し
影に腰掛けて
吹き抜ける風を嗅ぐ

枯れ葉舞い上がる
ビルの風 くしゃみ
部屋に反射する響き

白く積もる雪
歩道には足跡
耳を凍りつける冷たさに
春を思う
Track Name: めまい(dizziness)
めまいひとつで
開いたドア叩いて
ヒグマ目を覚ませ
春だから

輝いた空 こぼれる光
夢見たようなパラダイス
そこで暮らす人に笑みを投げる
鳥が群れてる

それはかすかに
聞こえる水脈
風が 花びらを
巻き上げる

上空からの わずかな光
部屋の窓叩いてる
空回りレコード針を戻す
次に備える

花が咲いたら 風が吹いたら
思い出せよパラダイス
たくさんのレコード針を落とし
人を連れ出す
Track Name: 海のうた(sea song)
器一杯のミルク コーヒーに注ぎ込むよ
眠れぬ夜を飲み込む砂浜

息は長く続いても 底に届くかどうだか
揺れる光を受けるようなイメージ

海は長く続いても 本当のとこはどうだか
貝を積み上げたお城に 波が来る

驚いたせいで 君のこと忘れそうだよ

夜は長く続いても 本当のとこはどうだか
目が覚めたときに 届く花束

息を強く吸っても 潮の香りはもうしないよ
朝焼け 染まる雲は 波のよう
Track Name: 悲しみはともだち(sorrow)
橙 染まる陽を見て ふと 穏やかに笑っている
突風 枯れ葉を揺らす さっきその道を歩いてみたけど

虹の色も たった2色 モノクロ
冷たい風は 身に応えた 悲しみは僕のともだち

開いた傘に一筋 すうっと 雨粒が伝っていく
街灯にじむ 白い月 ずっと 右肩を濡らしていた

流れ星の話をした 今頃
窓を開けて 手を伸ばせば 悲しみは僕のともだち

賑わう時は 脆く甘く華やか
思い出とも うまくやれそう 悲しみは僕のともだち
Track Name: けもの(wolf)
ざわめき 白い街 真夜中に起きて目を開けたとき
窓ガラス 曇る縁 うっすらぼやけた獣の跡

辿って 森を抜け ロッジの屋根から街を見下ろす
人の気配のない路地は 眠りに向け走る汽車の旅から

十を数えて 黒い布を纏って
手を引くままに 探し回る 夜は深い

古い絵本を めくる音も休まった
一個のパズル 解く頃には 夢のよう

灯す火 深い闇 山川海に差す 月の明かり
そっとお祈りをする子供 次の季節へ向け汽車の旅